こんにちは。aeromamas2000オフィシャルブログです。
今回のお題は 「ルネ・マグリッドのレコードにハズレなし」 です。
とは言っても、19世紀末にベルギーで生まれた画家のことである。
ジャケ買いとか言って、レコードのジャケットが気に入って、中身の音を聴かずに買ってしまうという経験がある人も多いかと思います。
私の場合はヒプノシスやロジャー・ディーンの場合、ほとんどがジャケ買いです。
この人たちはミュージッシャンから依頼があってからデザインをするパターンが大半だと思いますが、マグリッドの場合はレコードのデザイナーではなく、画家です。
当然ロックなんて音楽はその当時存在していません。しかし私の好きなレコードの中にはなぜかマグリッドのジャケットが多いのです。
まずは大好きなレコードで、無人島に持っていく10枚という企画があったら 必ず選ぶ1枚、JACKSON BROWNEの「LATE FOR THE SKY」。
これはマグリッドの作品「光の帝国」のパクリです。
中央のシボレーは撮影用に特別に用意したそうですが、薄暗闇の向こうに、カリフォルニアの青い空に浮かぶ白い雲、明と暗が入り混じった不思議な感覚の構図です。全曲歌えるくらい好きなアルバムです。
次は、STYXの「THE GRAND ILLUSION」。
これはマグリッドの「白紙委任」という作品のパクリです。比べてみれば一目瞭然です。
「COME SAIL AWAY」という大好きな曲が入っています。これを機にプログレハードといったジャンル分けの言葉が出てきたような気がします。中身はキャッチーでポップな曲が沢山入っています。
次は、ブラス・ロック・バンドDREAMSの1stアルバム「DREAMS」。
これは「ゴルコンダ」という作品のパクリ。これも一目瞭然です。
MICHAEL BRECKER, RANDY BRECKER, JOHN ABERCROMBIE, BILLY COBHAM が在籍していた、超スーパーバンドです。
70年代初頭のアルバムなので、全員が後にJAZZ界を代表する大物になるとは当時は誰も思っていなかったと思います。しかし、当時人気絶頂だった、CHICAGOやBLOOD SWEAT & TEARSと比べると、ボーカルや楽曲が魅力に欠け、長続きしなかったと思います。但し、プログレ的な組曲とかも入っていて、個人的には結構気に入っていました。
パクリではなくそのものズバリという作品も散見されます。
ROD STEWART, RON WOOD, NICKY HOPKINSという凄いメンバーが在籍していたJEFF BECK GROUPの「BECK-OLA」はマグリッドの「盗聴の部屋」そのものですし、RASCALSの後期のアルバム「SEE」は「大家族」という作品そのものです。
まだまだ「ん?」っと思う作品も沢山ありますが、音楽だけではなくマグリッドの作品も本当に面白いものが沢山あるので、チェックしてみてください。