SMOKE GETS IN YOUR EYES の話

こんにちは。aeromamas2000オフィシャルブログです。

今日のお題は 『また見つけた「煙が目にしみる」』 です。

 

今では罰金刑やヘタしたら訴訟問題にも発展しそうなタイトルだが、これは禁煙外来のキャッチフレーズではない。

JEROME KERNが1933年に作曲したミュージカル・ナンバー「SMOKE GETS IN YOUR EYES」のことである。

今から90年も昔の曲である。大東亜戦争以前の曲である。

プラターズが1958年に歌って大ヒットさせたが、現在に至るまで数えきれないくらいの歌手や演奏者が録音を残している超名曲。

有名ジャズメンはともかく、ロックではJD SOUTHERとかROXY MUSICBRYAN FERRY、日本人では阿川泰子さんとか山下達郎まで歌っている。

とにかく甘美なメロディで1世紀近く万人を魅了し続けている名曲中の名曲だ。

私のお気に入りはVENUS RECORDSのEDDIE HIGGINSSCOTT HAMILTONの共演盤、その名もずばり「煙が目にしみる」だ。

かなりゆったりしたテンポだが、時々入るテナーサックスのビブラートの部分がゾクっとくる。唇が震えているような吹き方がちょこっと入る。ずーっと続くとしつこく感じるがこのちょこっとというところが気に入っている。

ピアノ・トリオではKEITH JARRETTの「TRIBUTE」が好きだ。

テーマをちょこっと崩すところが好きだ。これもずっと崩されるとイヤになってしまうが、ちょこっとがいい。それもキースの場合、崩しても美しいメロディが続く。最後は何処へ行ってしまうんだろうと思っているうちに静かに終わる。本当に美しい。

そして、最近見つけたのが歌もので、カナダの女性シンガーCHANTAL CHAMBERLANDの「DRIPPING INDIGO」というCD。

低音でゆったりとしたテンポで歌われているが、ベトつかずあっさり歌っている。そしてバックのピアノとサックスがこのあっさりしたボーカルに絡む。この絡みがすごく気に入っている。2015年の作品だ。

最後にもう1枚。これは番外編とでも言うか、昔から気に入っているバージョンで、夏になると聴きたくなる。

誰もが知っているロック・バンド、GRATEFUL DEADJERRY GARCIAが映画、その名も「SMOKE」のSOUNDTRACKで歌っているバージョンだ。

しっとりとしたこの曲のイメージを180度変えてしまうラテン調で明るく歌うというアレンジが気持ちいい。

パッパララ、パッパララとコーラスも入り、中間のエレキギターのソロも明るい。4分ちょっとの長さなので、1度聴いたらまた聴きたくなること請け合いだ。

中毒のように抜け出せない「煙がめにしみる」、これからもまだまだ探索は続く・・・

 

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